忍者ブログ

マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

お知らせ
「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

 ←ランキング参加しています。上位に食い込めたら、こいつも有名ブログの仲間入りっ!?
よろしくです。(涙目)

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第八章・西のホラ -14

肘をついて、どうにか上半身を起こす。
あたりを見まわすと、
やはりそこは西のホラの岩室の中だった。

まわりにはサトから運び込まれた
棺や瓶が所狭しと置かれている。
左側の奥の一段高くなったところには、
つい数日前にサギリも一緒に運び込んだ
ネサクの真新しい棺が据えられている。
その隣にはヒルメの棺があるはずだった。

右側には今サギリが出てきたらしい洞窟が、
ぽっかりと口を開けている。
ただし、そこは今までサギリが走っていたような
真っ暗闇の先の見えない洞窟ではなく、
ぼんやりと奥の方から光が差してきていて、
首を傾げて覗き込むとほんの少し上り勾配になった先に出口が見える、
ただの短い通路に過ぎなかった。

「どこに迷い込んでやがったんだよ、おめーはよ」

いったい、さっきの闇の洞窟はなんだったんだろうと、
サギリが考えていると、
シナツヒコの方からイライラと言ってきた。

「どこって、こっちが聞きたいよ。急に真っ暗の洞窟ん中に入っちゃって、ヘンなおばあさんに追っかけられてさー。すっごい怖かったんだから。走っても走っても出口はないしさ。シナツヒコもワカサヒコもいなくなっちゃうし、もう一生あそこから出られないのかと思ったよ。どこ行ってたって、こっちが聞きたいよ。そっちこそいきなりあたしとはぐれてどこ行ってたんだよ。あそこ入るまでは一緒にいたのに、なんであたしのまわりだけ真っ暗闇になっちゃったんだよ」

「おばあさん、ですか?」 

「ババアだってー?」 

二人が同時に声を上げる。



[第八章・西のホラ -15]へ、つづく

↓1日1回ポチッとよろしく。励みになりますです。
 
PR
この記事にコメントする







  Vodafone絵文字入力用パレット表示ボタン i-mode絵文字入力用パレット表示ボタン Ezweb絵文字入力用パレット表示ボタン

この記事へのトラックバック




ごあいさつ
稀人舎ロゴ
個人で出版活動をしている[稀人舎](キジンシャ)と、申します。
「稀人」の訓読みは「マレビト」
つまり、「マレビト」とは、[稀人舎]を運営している者のことです。
このブログは、まだ本になっていない作品を入れておく場所……「引き出し」です。
お読みになられましたら、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。
好評なものは、「引き出し」から出して、本にすることもあるかもしれません。

ここに公開している創作物の著作権・出版権等の権利は、その作品の著者にあるものとします。
無断転用はおやめください。
なにかにご紹介いただけるときなどは、
[稀人舎]まで、ご連絡ください。
よろしくお願いします。
あ、リンクはフリーでございます。何卒よろしくお願いいたします。
最新コメント
[04/28 ゆっきー]
[11/18 管理人]
[11/17 ちあき]
[02/15 管理人]
[02/15 ちあき]
稀人舎の本
未入籍別居婚~私の結婚スタイル~
未入籍別居婚~私の結婚スタイル~
シングルマザーとシングルファーザーの結婚は、問題山積みで… 家族も自分たちも幸せになるために、彼らが取った方法は…?

飲んだくれてふる里
飲んだくれてふる里
山形県鶴岡市の思い出エッセイ集。鶴岡の飲み屋で拾った、ちょっと懐かしい話がいっぱいです。
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
アクセス解析

AdminControlMenu: AdminMenu | NewEntry | EditComment | EditTrackback

忍者ブログ [PR]