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マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

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「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

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第三章・ミツハの見送り -5

ヒルメとミツハが三人姉妹だったということは、
ネサクや祖母のカヤノやサトの人々の話から、知ってはいた。

アキヅというその末妹は、サギリの生まれる前に、
どこからかやってきたよそ者と結婚してサトを出たということだった。

サトの女がよそ者と結婚してその男がサトの人間になるということは
過去にもあったが、よそ者に付いて女がサトから出ていくということは
あまり例がなかったらしく、
サギリのまわりの大人たちはアキヅのことを
死んだ者のように話していた。

どういうことなのかとはっきり聞くことが悪いような気がしてサギリは、
自分のもう一人の叔母は結婚してよその土地に行った末に
死んでしまったのだと勝手に解釈して、自分を納得させていたのだった。

「アキヅはね、結婚してすぐの頃は西の土地をあちこち旅して歩いていたらしいけど、ちょうど十年くらい前からミナカタノミナトに家を建てて落ち着いているそうだよ」

サトの人たちはあの子をあまりよく思っていないから 
言えなかったんだけどね、とミツハは少し笑った。 

「なぜ、サトではアキヅのことをよく言わないの? よそ者と結婚してサトの外に出ることは掟破りじゃないでしょ?」

サギリが疑問を口にすると、
ミツハは口元の笑みを消して少し言いよどんだ。

「…ヒルメがね」

「ヒルメが?」



[第三章・ミツハの見送り -6]へ、つづく

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