忍者ブログ

マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

お知らせ
「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

 ←ランキング参加しています。上位に食い込めたら、こいつも有名ブログの仲間入りっ!?
よろしくです。(涙目)

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「素戔鳴流離譚・其ノ二」第六章・アシワラノヤチノサト-16

まず、俺が親父に抗議しようとしたそのときに、ねじれた木でできた門の向こうからは、さっき走っていったおばさんたちに連れられて、もうひとり新たなおばさんがやってきた。妙に顔の面積の広い人だな、と思った。と、その時、目の前で話していたおっさんが急に手に持った鉈を振り上げた。なんなんだよなんなんだよ、なになに急になに攻撃に転じてんですか。なにか気に障りましたか。俺はなんもしてませんよ気に障ったとしたら親父のせいだよねそうだよねそうと言ってくださいーと言おうとして、そのおっさんの大きく見開かれた目が、俺じゃなく、俺の後ろのなにかに焦点が合ってることに気付く。なんだろうと振り向こうと身体を捻った俺は、背中にザクッ、ビリッ、バリッてな衝撃を感じて、思わず反射的に「はっ!」と、振り向きざまに浄化のハライゴトを発射してしまう。反射的にそんなことができるようになるなんて、俺も成長したもんだね、まったく。……と、自分に感心してる暇もなく、その俺の背中に攻撃を仕掛けてきた相手が、いつものまっくろくろすけのバケモノではなく、犬みてーな小型の動物だと知って、びっくりするけど、その動物がなんと俺の浄化の光に当たって、はね飛ばされてるということにまたびっくりして、一瞬動きを止めてしまう。

ここまで、たぶん一秒くらい。

普通、バケモノ以外の生き物は浄化の光に当たっても、
なんの影響もないもんなんですよ。
スルーなんですよ。
このカメハメハはバケモノ限定の攻撃だからね。
なのに、こいつがはね飛ばされてるってことは、
この動物は動物のカタチはしてるけどバケモノってこと?
俺はまっくろくろすけ以外の格好のバケモノを見たことないですからね。
そりゃびっくりっすよ。

それとも、このイズモノクニでは
こんなカタチのバケモノもありってことですか?
それとも、動物にも浄化の光の攻撃が有効ってこと?

んなこと考えて一瞬動きの止まった俺は、
体勢を立て直した犬みてーなそいつが飛びかかってくるまで、
〇・〇五秒ぼけっとしてたわけで。

「おいっ!」

うわなに突き飛ばしやがって、
いてーじゃねーかこのくそ親父。
地面にスッ転がされた俺が顔を上げると、
そこは大混乱の渦だった。

「うわなんだこいつ」「狐」「なんでこんな」「いていて咬まれた」「やっちまえ」「うわ鉈振り回すな」「俺に当たる」「当たった」「いてーじゃねーか」「やめろ」「つかまえろ」「なんで狐が」

俺が突き飛ばされてスッ転んだおかげで、
俺に飛びかかりそこねたその狐(と判明)は、
そのままおっさんたちの団体の中に突っ込んでいって、
そこでそのまま大暴れ。
捕まえようとしてんのか、
逃げようとしてんのかわかんないけど、
たくさんの人間たちが右往左往してる渦の中で、
そいつはビヨーンビヨーンと、
なんか重力の法則を軽く無視した感じの動きで飛び回ってる。
狐って、あんな動きするんかね?
すげージャンプ力。

「なにしとるんじゃ、早う立たんか」



「素戔鳴流離譚・其ノ二」第六章・アシワラノヤチノサト-17 へ、つづく

↓1日1回ポチッとよろしく。励みになりますです。


PR
この記事にコメントする







  Vodafone絵文字入力用パレット表示ボタン i-mode絵文字入力用パレット表示ボタン Ezweb絵文字入力用パレット表示ボタン

この記事へのトラックバック




ごあいさつ
稀人舎ロゴ
個人で出版活動をしている[稀人舎](キジンシャ)と、申します。
「稀人」の訓読みは「マレビト」
つまり、「マレビト」とは、[稀人舎]を運営している者のことです。
このブログは、まだ本になっていない作品を入れておく場所……「引き出し」です。
お読みになられましたら、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。
好評なものは、「引き出し」から出して、本にすることもあるかもしれません。

ここに公開している創作物の著作権・出版権等の権利は、その作品の著者にあるものとします。
無断転用はおやめください。
なにかにご紹介いただけるときなどは、
[稀人舎]まで、ご連絡ください。
よろしくお願いします。
あ、リンクはフリーでございます。何卒よろしくお願いいたします。
最新コメント
[04/28 ゆっきー]
[11/18 管理人]
[11/17 ちあき]
[02/15 管理人]
[02/15 ちあき]
稀人舎の本
未入籍別居婚~私の結婚スタイル~
未入籍別居婚~私の結婚スタイル~
シングルマザーとシングルファーザーの結婚は、問題山積みで… 家族も自分たちも幸せになるために、彼らが取った方法は…?

飲んだくれてふる里
飲んだくれてふる里
山形県鶴岡市の思い出エッセイ集。鶴岡の飲み屋で拾った、ちょっと懐かしい話がいっぱいです。
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
アクセス解析

AdminControlMenu: AdminMenu | NewEntry | EditComment | EditTrackback

忍者ブログ [PR]