忍者ブログ

マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

お知らせ
「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

 ←ランキング参加しています。上位に食い込めたら、こいつも有名ブログの仲間入りっ!?
よろしくです。(涙目)

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「素戔鳴流離譚・其ノ二」第五章・書斎、そして墓場-14

私鉄からJRに乗り換えて20分。

改札を出るとそこは、墓場だった……。

見渡す限り墓墓墓。うーん壮観。
まあ、世の中こんだけ人がいりゃあ、墓もいっぱい必要だよな。
最近じゃあ、「墓はいらない、骨は海に撒いてくれー」
なんて人もいるみてーだけど。
まあ、そうじゃないと、墓ばっか増えちゃって、
そのうち生きてる人の住む場所がなくなっちゃうよなー。

なんてなことを考えながら、碁盤の目に区切られた墓場を歩く。
ところどころ大きな木があって、木陰に入ると涼しいけど、
基本的にまわりは石ばっかですからー、
真夏の太陽の照り返しが暑いのなんのって。

あちーよっ! 汗だらだら。

「高木家の墓って、どこなんだよ」

碁盤の目を適当にあっち曲がりこっち曲がりして歩く。
墓場はだいたい真四角に整然と区画されてんだけど、
ところどころでかい敷地を確保して
でかい墓石立ててるとこもあったりした。
でかい墓の家って、どんな家なんだろうね。
金持ち? 有名人? なんか偉い人?

「こんなにおんなじようなお墓があったら、どこなんてわかるわけないじゃないですか〜。わたくし一回しか来たことないんですのよ。それも夜でしたし、お父様が一緒でしたもの〜」

ああ、聞いた俺が馬鹿でした。
歩いてると、碁盤の目の大きな道の曲がり角ごとに、
なんか書いてある杭が立ってるのに気付いた。

甲9号19側。 

………。
これって、えーと。アレですよ。
今朝、書斎の机の引き出しで見つけたノートに書いてあった暗号だ。
親父の意地悪ヒント。
これのことだったんかー。
確かあれも「甲」の何号とかだったよな。

ノートは今、俺のワンショルダーバッグの中だ。
すぐにでも開いて見てみたいけど、
おふくろのいる前ではちょっと。
……この暗号がおふくろに知れたら、
さすがの天然万年少女キャラのおふくろだって、
これが高木家の墓の場所だって、わかっちゃうでしょ?
そしたら、一緒に墓探しするに決まってんでしょ?

それじゃあ、俺の計画が台無しなんですよっ。



「素戔鳴流離譚・其ノ二」第五章・書斎、そして墓場-15 へ、つづく

↓1日1回ポチッとよろしく。励みになりますです。

PR
この記事にコメントする







  Vodafone絵文字入力用パレット表示ボタン i-mode絵文字入力用パレット表示ボタン Ezweb絵文字入力用パレット表示ボタン

この記事へのトラックバック




ごあいさつ
稀人舎ロゴ
個人で出版活動をしている[稀人舎](キジンシャ)と、申します。
「稀人」の訓読みは「マレビト」
つまり、「マレビト」とは、[稀人舎]を運営している者のことです。
このブログは、まだ本になっていない作品を入れておく場所……「引き出し」です。
お読みになられましたら、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。
好評なものは、「引き出し」から出して、本にすることもあるかもしれません。

ここに公開している創作物の著作権・出版権等の権利は、その作品の著者にあるものとします。
無断転用はおやめください。
なにかにご紹介いただけるときなどは、
[稀人舎]まで、ご連絡ください。
よろしくお願いします。
あ、リンクはフリーでございます。何卒よろしくお願いいたします。
最新コメント
[04/28 ゆっきー]
[11/18 管理人]
[11/17 ちあき]
[02/15 管理人]
[02/15 ちあき]
稀人舎の本
未入籍別居婚~私の結婚スタイル~
未入籍別居婚~私の結婚スタイル~
シングルマザーとシングルファーザーの結婚は、問題山積みで… 家族も自分たちも幸せになるために、彼らが取った方法は…?

飲んだくれてふる里
飲んだくれてふる里
山形県鶴岡市の思い出エッセイ集。鶴岡の飲み屋で拾った、ちょっと懐かしい話がいっぱいです。
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
アクセス解析

AdminControlMenu: AdminMenu | NewEntry | EditComment | EditTrackback

忍者ブログ [PR]