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マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

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「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

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「素戔鳴流離譚・其ノ二」第三章・帰京-4

いろんなことが謎だけど、
俺は俺で解決しなきゃならない問題出されちゃってっからな。
ツキミの事情とやらにかまってる暇は
ないんですよそうですよそうに決めた
決めました!

身支度をしにお風呂場の横の洗面所に行ったときに、
その奥のイチコさんの部屋をそっとうかがったけど、
物音ひとつしなかった。
ちょこっと顔見せてもらえたらそれだけでいいんだけど、
ダメですかね?
アマテラスはこの後、イチコさんをどうするつもりだろう。
俺がこのままイズモノクニに行かずにいたら、
またイチコさんの身体を依り代にして、
俺を探しにくるんだろうな。
それはいやだな。
ということは、俺はナルハヤでイズモノクニに
行かなくちゃならないってことだ。

今朝、ツキミに手を踏んづけられた後に行ってみた裏山の祠は、
昨日のふさがっちまった状態のままだった。

クーソーおーやーじーー。

あいつが俺を無理矢理こっちに突き飛ばして
岩を崩してふさいじまったんだよ。
祠の扉を開けた先は、人ひとり分くらいの空間を残して、
あとはみっちりつまった岩壁があるだけだった。
押しても引いても蹴っても、どーにもならねえ。
ここをドリルで穴開けても、ダイナマイトで吹っ飛ばしても、
たぶんその先にはなんもない。
そんな気がする。
親父が向こう側からなにかの魔法でもって、
この通路は閉じちまったんだよ。

俺を閉め出すために。

ゆうべのアマテラスたらいうやつの言うことから推測するに、
親父は俺を助けるためにそうしたのらしいことは
なんとなーくわかるんだけど、
じゃあ、これからイズモノクニに行くには
どーしたらいーんですかってことは、
わかんなくなっちまったわけですよ。
東京に帰って親父の書斎を調べたらなんかヒントがあるかもしれないけどね。

あー、あと、なんか調べろって言われたんだった。

トクサノカンダカラ?

古事記じゃなくて日本書紀じゃなくて、なんだっけ?
その後に書かれた、
一説にはもっと後の時代のねつ造じゃねえかって
言われてる文献だったはず。
最近ちょっとその内容は見直されてるって話も
聞いたよーな聞かないよーな……

授業は真面目に聞きましょう、うん。

「トクサ」ってのは「十種」。
十種類ってことだ、ったと思う。
「カンダカラ」ってのは「神宝」。
そのまんま、神様のお宝だ、ったと思う……

授業は真面目に(以下同)

まあいいや。
親父の書斎の入り口の右側にある本棚の真ん中へんに
そのあたりの本があったはず。
さっさと帰って見てみよっと。
ついでに机の引き出しとかも調べてみよ。
なんか書いたノートとかあるかも。
イズモノクニへの通路のこととかね。

俺は、トイレに行ったついでに、
イチコさんの部屋の前まで行ってみた。
ミトちゃんやご両親が近くにいないことを確認して、
低い声で扉越しに話しかけてみる。



「素戔鳴流離譚・其ノ二」第三章・帰京-5 へ、つづく

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