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マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

お知らせ
「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

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「素戔鳴流離譚・其ノ二」序章-9

真夜中のことだし、余所様の家の中なんで、
なるべくドタバタしないように
すり足で走ったところへもってきて、

どうしたらいいんだああ〜、

の気持ちの迷いと
ピカピカツルツルの廊下の床のせいで
足がもつれました。
いでで。

カッコ悪く尻餅をついた姿勢のまま、
尻を支点にしてクルリンと俺の身体は後ろを向いた。

誰だ!
今俺の身体をまわしたやつっっ!!


視界の端に、ワカサヒコのすました顔がチラっと見えた。

くっそーーーーーっ!

バケモノはだんご二兄弟って感じにつながって、
もう目の前に迫っている。

どっちが長男ですかね?

ここで俺が防がなかったら、
絶対こいつら引きこもりのお姉さんのとこに
行ってしまう。
んでもって、絶対今より悪い状態にしてしまう。
こいつらの姿が見えないからって、
目ぇつぶるなんてずりぃよなとか、
ちったー自分でも戦えよとか、
言いたいことは山ほどあるけど、
今この瞬間そんなこと言ったって
しょうがないってことくらいはわかってる。
てか言ってるひまないし。

俺の後ろには戦い方を知らない、
そしてバケモノに憑かれて
イクナイことになる可能性大の人間がいて、
この俺は戦い方を知っている。
いやだけど。そんなん理不尽だけど。

でもここで俺が守らなかったら、
どーすんだーー!

「やえがきっっ!」

結界のトナエゴトと同時に柏手を打って、
その両手をいっぱいに開いてバケモノどもに向けてかざす。

ピイイィィィーーーンッ

あたりの空気が震えて張り詰めた。

「お、上級技じゃねえか」

「縛りの結界ですね」

シナツヒコとワカサヒコの声が、
なんか遠くから聞こえる。
くそ、のんびりしたこと言ってんじゃねえよ。
俺、もうカナーリいっぱいいっぱいでござるよ。



「素戔鳴流離譚・其ノ二」序章-10 へ、つづく

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