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マレビトの引き出し

[稀人舎]読み物コーナーです。 和風ファンタジー連載中。

お知らせ
「素戔鳴流離譚・其ノ二」(すさのおりゅうりたん・そのに)、連載開始!
最新号はこちら→第六章・アシワラノヤチノサト-33   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです

「葦原を流れゆくモノたち・其ノ一」は完結しました。
最終回はこちら→[第八章・西のホラ -47]   最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらです。

「素戔鳴流離譚・其ノ一」(すさのおりゅうりたん・そのいち)は、完結しました。
最終回は、こちらです。→[終章 -15]  最初からお読みくださる方はあらすじから。 目次一覧はこちらからどうぞ。

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第十一章・最終決戦 -7

テナヅチとサギリがいる部屋は、山とは反対側に面しているから、
まだ屋根も壁も吹き飛んではいなかった。
俺たちが駆けつけると同時に、別の入り口から、
ヨロヨロと五人のじいちゃんたちが入ってきた。

「なんなのなんなのなんなの───。地震? 台風? 家が──ギシギシいってる───つぶれる────みんなつぶされる───」

「落ち着けサギリ、龍神様があばれてんだよ。おまえの出番だ。あのムラオサぶった切ってやりてーけど、そんなんしてもしょうがねーんだろ? スサノオ。あの龍神が相手じゃあ、俺の剣は届かねえもんな。カムナギ様たちにまかせたよ。俺はこのお年寄りたちを岩屋に届けてくる!」

なんか、男らしいですよ、ジヌミくん。
そんなお花畑の顔して。

「あのムラオサなら、広場の方に走ってったぜ」
 お年寄りを誘導しながら、首だけこっちを向いてジヌミが叫ぶ。
わかったー。まかせとけー。

……サギリにな……。



[第十一章・最終決戦 -8]へ、つづく

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個人で出版活動をしている[稀人舎](キジンシャ)と、申します。
「稀人」の訓読みは「マレビト」
つまり、「マレビト」とは、[稀人舎]を運営している者のことです。
このブログは、まだ本になっていない作品を入れておく場所……「引き出し」です。
お読みになられましたら、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。
好評なものは、「引き出し」から出して、本にすることもあるかもしれません。

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